札幌市中央区は札幌の中心として発展してきたエリアです。JR札幌駅、地下鉄さっぽろ駅、地下鉄大通駅周辺には多くの商業施設、オフィスビルが建ち並び札幌の経済活動の中心となっています。地下鉄すすきの駅周辺のエリアには歓楽街があり、多くの飲食店があります。
2030年には北海道新幹線の札幌延伸も予定されており、JR札幌駅周辺などに高層のオフィスビルの建設など再開発事業が進んでいます。また、高層マンションの建設も盛んで人口が増えており2035年ごろまで中央区の人口は増加が見込まれています。
中央区は明治2年に開拓使が設置され、札幌本府の建設が始まりました。明治4年頃から本格的に札幌の中心として計画的に街づくりが進められ、碁盤の目状に区画された街並みが特徴です。明治以来建築された歴史的な建造物も多く残っており、北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)、時計台(旧札幌農学校演武場)、北海道知事公館、札幌市資料館(旧札幌控訴院)、豊平館などが有名です。
中央区の中心部には西1丁目から西12丁目までの長さ約1.5キロメートルの花壇や芝生が整備され噴水がある大通公園があります。
さっぽろライラックまつり、YOSAKOIソーラン祭り、さっぽろ夏まつり(大通ビアガーデン)、さっぽろオータムフェスト、さっぽろホワイトイルミネーション、さっぽろ雪まつりなど四季を通して多くのイベントが開催され市民や観光客に親しまれています。
人工河川の創成川沿いには南4条から北1条まで続く創成川公園があります。川に近づくことのできる階段や散策路、イベントが開催される広場があり、魚が住める生息環境の整備も行われクロダハゼ、シマウキゴリ、フクドジョウなどの魚が生息しています。
西側は自然環境も豊かで、円山公園、旭山記念公園などの大きな公園のほか、盤渓エリアには広大な自然も広がっています。また、北海道で初めて開園した円山動物園もあり、円山動物園では飼育員による動物の生態等の解説を聞くことができ、動物たちの食事風景が見られるイベントなどが多く開催され親子で楽しめます。